MBAに行っても意味がないとも聞くけど、実際のところはどうなのだろうか?
この記事では、そんな疑問に対して、国内MBAに通った経験から解説していきます。
結論:MBAはすぐには収入につながらない
結論から言うと、MBAをとってもすぐには収入アップにはつながらないので、短期的な収入アップを期待するなら、意味がないと言えるでしょう。
その理由は、2つです。
- 日系企業ではMBAが大して評価されないから
- MBAの知識だけでは実務のスキルとして不十分だから
もし、短期的な収入アップを実現したいのであれば、Webマーケティングのような実務を学べるスクールで手に職をつけることをおすすめします。
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すぐに収入につながらない理由1:日系企業ではMBAが大して評価されないから
日系企業では、MBAホルダーであることはまず評価されません。
MBAホルダーであることを履歴書や職務経歴書に書いても、スルーされることが多いですし、「なぜ通ったのですか?」と聞かれる程度で、あまり深堀りされることもありません。
逆に、日系企業だと採用担当者から、「MBAをとっている人間は扱いづらそう」と敬遠されることまであります。
外資系企業だとMBAホルダーは評価される傾向にありますが、MBAホルダーであることを武器にして大きく年収を上げようと思うなら、日本国内のMBAではなく、海外のトップMBAを目指すのがよいでしょう。
すぐに収入につながらない理由2:MBAの知識だけでは実務のスキルとして不十分だから
MBAでは、戦略、マーケティング、組織マネジメント、会計、ファイナンスなど、ビジネス全般の基礎知識を網羅的に学べます。
これらは、ビジネスを総合的に考える上で必要な知識だとは思いますが、その知識だけで実務ができるか?と言われると、厳しいものがあります。
たとえば、MBAでマーケティングを学んだからと言って、マーケティングの実務経験がないとマーケティング職にはなれないでしょう。
会計やファイナンスでも同様です。
MBAは、経営マネジメント全般の「知識」を持っているに過ぎないので、「実務」の部分は、別で経験を積んでおく必要があります。
一方で、実務スキルがしっかりしている人がMBAをとると、より高い視点から俯瞰的に仕事を見られるようになるので、そうした人にはMBAは有用です。
MBAのメリット
すぐには収入はつながらないMBAですが、それでもメリットはあります。
メリット1:業種や職種を超えた人的ネットワークができる
MBAに学びに来る人は、製造業、IT産業、飲食業、サービス業などさまざまな業種から来ます。
弁護士や税理士などの士業の人や、医師もいます。
また、職種もさまざまで、技術、マーケティング、経理、人事などの他、トップ経営者もいます。
会社の規模も大小さまざまです。
会社勤めをしていると、同じ業種、同じ職種の人だけで会話をする機会が多くなる中で、MBAの多様性は1つの魅力です。
また利害関係なくざっくばらんに話せるからこそ、「営業の人はそんなことが悩みなのか」、「技術の人はいつもそんなことを考えていたのか」など、他職種の考えや悩みが聞けて、仕事の視野が広がります。
メリット2:事業マネジメントのための基礎が身につく
MBAの知識だけでは、すぐに収入UPにはつながらないものの、事業マネジメントをする上での基礎力は確実に向上します。
たとえば、MBAの基礎を学ぶことで、経理、マーケティング、事業企画など他部門の専門的な会話にもついていけるようになります。
事業をマネジメントする上で、必ずしも全ての専門家になる必要はありませんが、専門家が話していることを理解できる能力は専門家を適切にマネジメントする上でも大切です。
また、総合的な知識が身につくので、自分で事業計画書を書く力も身につきます。
メリット3:考える力を養える
MBAで学ぶことで、考える力も養えます。
考える力とは、ロジックを組み立てる力のことですが、その際に使うのが演繹法や帰納法です。
これらの方法でロジックを組み立てるときに、知識の幅が広ければ広いほど、出せるアウトプットの質も高まります。
たとえば、範囲の経済性や規模の経済性の原理を知っている人と、知らない人ではロジックの組み立て方が変わり、出るアウトプットも変わります。
また、多くのMBAスクールでは、ケーススタディによる討議や、グループワークがありますし、授業の点数にはレポートだけでなく授業中の発言も加味されることが多いです。
そうなると、講師からの質問に対して、自分の考えをクイックにまとめて発表する力が要求されるので、考える力が養われていきます。
MBAをおすすめできる人
MBAをおすすめできる人は、以下のような人です。
- 強みとなる実務的なスキルがある人
- 人的ネットワークを広げたい人
- 将来、経営全体を俯瞰して見れるようにしたい人
- 長いスパンで収入につながればよいと思っている人
特に1番目は重要で、MBAに行く前に強みとなる実務スキルを1つ身につけることがおすすめです。
MBAの授業は、さまざまな専門性を持った人が議論をすることで価値が高まっていきますが、自分に専門性がないと大した発言ができずに、学びも少なくなってしまうからです。
MBAが本当に必要なのか?迷っている人向けの講座
「自分にとって、MBAは本当に必要なのだろうか?」
そのように迷っている人は、まずMBAの基礎となる知識に興味が持てるかどうかを確かめてみましょう。
たとえば、Udemyでマーケティング、戦略、財務系の講座を買ってみて、視聴してみるのもよいでしょう。
セール開催中なら4,000円~5,000円くらいで3つの講座(1講座2~4時間)を見ることができます。
MBAスクールのグロービスが監修しているグロービス学び放題を期間限定で視聴する方法もあります。
これらを見て、「自分の実務には必要ないかも」と思うなら、一旦MBAをスキルアップの検討から外すのがよいでしょう。
短期的な収入アップを目指すなら、手に職をつける方が大事
先ほども書いたように、短期的な収入アップを目指すならMBAは向いていません。
もし、短期的に収入をアップさせることを考えるなら、手に職をつけた方がよいです。
たとえば、以下のようなスキルは、需要が大きいので、転職にせよ副業にせよ収入を上げるのに向いています。
- プログラミングスキル
- Webデザインスキル
- Webマーケティングスキル
- 動画編集スキル
スキルを習得するための金額はさまざまで、50-60万円するスクールで学ぶ方法もあれば、7-8万円の講座で自習する方法もあります。
いずれにせよ、収入アップという点だけで考えると、MBAに何百万円とお金をかけるよりはコスパがよいことは間違いありません。
こうしたIT系スキルを磨くなら、10万円未満の安価な講座を揃えるデイトラや、メンタリングやチャットサポートが充実しているIT系スクールのテックアカデミーなどがおすすめです。
もっと詳しく>>転職や副業に役立つおすすめのWebマーケティングスクール
まとめ
以上、MBAは意味がないのか?についての解説でした。
- MBAはすぐには収入につながらない。その理由は2つ。1つは、日系企業ではMBAが大して評価されないから、MBAの知識だけでは実務のスキルとして不十分だから。
- MBAのメリットは3つ。「業種や職種を超えた人的ネットワークができる」、「事業マネジメントのための基礎が身につく」、「考える力を養える」。
- MBAに行くか迷っているなら、まずはUdemyや、グロービス学び放題などで、MBAのトピックに興味があるかを確かめてからでもよい。
- 短期的な収入アップが目標なら、手に職をつける方が大事。プログラミングスキル、Webデザインスキル、Webマーケティングスキル、動画編集スキルなどは需要も大きいので、転職や副業で収入アップしやすい。
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