求人ボックスの調べによると、動画編集者の平均年収は約418万円です。
日本人の平均年収が約440万円なので、それに比べるとやや低めの水準となっています。
しかし、実際には担当するクライアントやスキルによっても変わってくるので、平均はあくまで目安でしかありません。
この記事では、動画編集の平均年収の詳細と、職種別の傾向、年収アップをする方法について解説していきます。
動画編集・働き方別の年収は?
動画編集で稼げる額の目安は、以下のとおりです。(いずれも税引前の金額です)
- 会社員の場合:年収300~800万円くらい
- フリーランスの場合:年収200~1,000万円超(求人サービスクラウドテックの相場は20~40万円/月、稼働1-2日/週)
- 副業の場合:年収50~200万円くらい
それぞれ詳細を解説していきます。
会社員だと300~800万円くらい
会社員として動画編集をやる場合、平均年収は約420万円ですが、300万円から800万円くらいの範囲が実際の給与幅です。
実際に求人ボックスのまとめを見ると、給与幅の分布は316〜879万円となっています。(出典:求人ボックス 動画編集の年収)
新人や一担当者として仕事をするレベルだと、年収水準は300~450万円くらいですが、編集者を束ねてディレクションをする立場になると年収500万円以上も狙えるようになります。
フリーランスだと年収200~1,000万円超
フリーランスになると、案件によっては高額になるので、年収の上限はなくなります。
とはいえ、実際には200万円くらいから1,000万円くらいの間におさまる人がほとんどです。
たとえば、ココナラの動画編集案件を見ると、10分動画の編集で6,000~20,000円くらいが相場です。
1日あたり2本で休日を考慮に入れて1ヶ月に50本請け負うと、22%の手数料を考慮して24~80万円くらいの収入になります。
単純計算で年収300万円~950万円くらいまで狙えることになります。
フリーランス向け求人紹介のクラウドテックの案件を見ると、週1回~2回の稼働で、最大20~40万円/月くらいが相場です。
週4回稼働とすると、40万円~80万円/月になるので、単純計算で年収500~950万円くらいまで狙えることになります。
ただし、動画編集のフリーランスは競争が激しいので、高額の年収をもらうためには、編集スキルを磨いたり、営業スキルを磨いたりする必要があるでしょう。
副業だと50万円~200万円くらい
ココナラの動画編集案件が、10分動画の編集で6,000~20,000円(手数料控除前)なので、副業で1ヶ月に10本こなしたとすると、手数料を引いて1ヶ月で50,000~160,000円くらいの売上になります。
そうすると、年収にして約50万円~200万円くらいの水準になります。
会社員として本業がある中でやる副業としては、そこそこの稼ぎではないでしょうか。
動画編集で年収アップするには?
動画編集で年収アップをするには、以下3つの方法があります。
- より広範囲のスキルを身につける
- より上流の仕事を獲得する
- より儲けにつながる案件を請け負う
それぞれ詳細を見ていきましょう。
より広範囲のスキルを身につける
収入を上げるための第一歩は、より広範囲のスキルを身につけることです。
たとえば、編集スキルを一通り身につけたのであれば、動画コンテンツの企画や、編集のディレクションスキルを身につければ、より高単価で仕事を受けられるようになります。
また、WebデザインやWebマーケティングのスキルを身につけることで、クライアントに幅広い提案ができるようになるので、単価を上げることにつながります。
1つの領域にとどまらずに、広範囲にスキルを伸ばしていくことで、より高度な提案のできる付加価値の高い人材として年収を伸ばせるようになるのです。
より上流の仕事を獲得する
より上流の仕事を獲得することも年収を上げるために有効です。
動画編集の仕事は、クライアントから仕事を直接引き受ける「元請け」と、その元請けから仕事を回してもらう「下請け」があります。
たとえば、ある会社の動画コンテンツ全般の制作をA社が引き受けて、そのA社がB社やフリーランスに編集の部分だけを発注した場合、A社が元請け、B社やフリーランスが下請けになります。
一般的に儲けの取り分は元請けの方が大きくなり、下請けの方が小さくなります。
したがって、より上流の元請けか、または元請けに近いところで仕事ができるようになると、必然的に年収が上がっていくのです。
上流の仕事を得るためには、広範囲スキルや知識も必要ですが、クライアントから直接仕事を取ってこれる営業力も重要になります。
より儲けにつながる案件を請け負う
より儲けにつながる案件を見つけることも重要です。
たとえば、動画を1本作ったときに、クライアントがその動画で10万円の利益を得るのか、100万円の利益を得るのかによって、編集者に支払う報酬は大きく変わってきます。
逆に大きく儲かる案件だったら、「安さよりも品質を重視したい」と考えるでしょうから、年収を上げるためには、そうした「金払いのよくなる案件」を見つけることも大事です。
動画編集の勉強方法は?
動画編集の勉強方法には、「独学」と「スクールでの学習」の2つがあります。
独学 | スクールでの学習 | |
---|---|---|
メリット | お金がかからない | プロから教えてもらえ講師に方向性を確認しながら学べる 編集スキルだけでなく、営業スキルを磨けるスクールもある |
デメリット | 習得に時間がかかる 方向性を間違えたときに修正できない | お金がかかる |
それぞれ詳細を見ていきましょう。
独学で勉強する
動画編集ソフトや動画編集テクニックを独学で勉強する方法は、3つあります。
- 自分でYouTubeを運営する
- 本で勉強する
- オンライン動画講座で勉強する
もっと詳しく>>独学で動画編集を勉強する方法は?
スクールで勉強する
動画編集スクールだと、単に動画編集のスキルを学ぶだけでなく、提案・営業テクニックまでカリキュラムに入っているところも少なくありません。
たとえば、以下の動画編集スクールであれば、完全オンラインで学習を完結できます。
DMM WEBCAMP ※無料相談あり | 169,800円(4週間)~:DMMグループのWeb系スクール。 |
デジハク ※無料説明会あり | 128,000円(60日)~:講師がマンツーマンサポート、24時間可能なチャット質問など手厚いサポートのスクール |
studio US(スタジオアス) | 55,000~99,000円(2ヶ月~):映像制作プロダクションが運営する動画編集スクール |
講座を買いきって、あとは自分のペースで視聴しながら勉強したい方には、以下のような安価なスクールもおすすめです。
デイトラ | 99,800円:SNSの企画から始まったスクール「デイトラ」の動画編集コース |
クリエイターズジャパン | 79,800円:オンラインサロンと、動画編集案件の斡旋・紹介サポートがある講座 |
MovieHacks(ムービーハックス) | 69,800円:卒業生限定のお仕事案内所による案件の斡旋サポートがある講座 |
まとめ
以上、動画編集の平均年収と、年収アップの方法でした。
- 動画編集の平均年収は、約420万円。
- 働き方によって年収は異なり、フリーランスだと年収200万円から1,000万円を超えることもある。副業の場合は、50~200万円くらいが一般的な範囲。
- 動画編集の年収を上げるためには、「より広範囲のスキルを身につける」、「より上流の仕事を獲得する」、「より高収入を得られる業界の仕事をする」などが有効である。
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