Webマーケティング市場はまだまだ成長を続けており、十分に将来性のある業界です。
しかし、「Webマーケティングは本当に将来性のある仕事なの?」という疑問を持つ人も少なくありません。
この記事では、Webマーケティングの将来性について、3つの観点から解説していきます。
Webマーケティングに将来性がある3つの理由
Webマーケティングに将来性がある理由を需要、供給、身に付けられるスキルの3つの観点から解説していきます
- Webマーケティングの需要は今後も拡大するから【なくなることはない】
- Webマーケターの供給は不足しているから
- Webマーケティングを学ぶとビジネスのスキルが身につくから
それぞれ詳細を見ていきましょう。
Webマーケティングの需要は今後も拡大するから【なくなることはない】
将来性がある理由の1つに、Webマーケティングの需要が今後も拡大していくことが挙げられます。
たとえば、矢野経済研究所の調査によると、Webマーケティングの代表例であるWeb広告の市場は、今後も年10%程度の成長が続くとされています。
実際にいくつかの会社でWebマーケティングを手伝っていると、市場拡大の余地はまだまだ大きいと感じています。
というのも、創業数十年の老舗企業がひしめく業界は、昔ながらの営業手法で発展してきたので、Webマーケティングとは無縁のままだからです。
裏を返せば、こうした業界の中で1社がWebマーケティングに取り組み始めると、業界内で一気に広がっていく可能性があります。
私が手伝っている会社でも、業界の中で初めての取り組みをしている会社がありますが、成功事例ができると、おそらく競合も追随をしてくることでしょう。
このように、これまでWebマーケティングの取り組みが弱かった会社でも、需要が次々に生まれていくのです。
Webマーケターの供給は不足しているから
Webマーケティングの需要が伸びているにもかかわらず、肝心のWebマーケターの供給は不足しています。
みずほ情報総研株式会社が、2019年にまとめた「IT人材需給に関する調査」によると、IT関連の市場規模は右肩上がりで成長し、IT人材の需給ギャップは今後も埋まることがないと報告されています。
出典:「IT人材需給に関する調査(2019年3月)」(生産性上昇率 0.7%、IT 需要の伸び「中位」の場合)
市場が伸びているのに供給が足りなければ、それだけWebマーケターに対する争奪戦が熾烈になります。
つまり、食いっぱぐれが起こるどころか、引く手あまたになる可能性の方が高いのです。
私のWebマーケティングのレベルは、トップマーケターから比べると低いレベルだと思っていますが、それでも複数のクライアントから仕事を請け負っています。
旺盛な需要に対して供給が少ないからこそ、私のレベルでも十分に活躍できる余地があるのでしょう。
ただし、需要と供給のバランスが悪いので、激務が続くしんどい業界ではあるかもしれません。
Webマーケティングを学ぶとビジネスのスキルが身につくから
個人としてのスキルとして考えても、Webマーケティングを通じて習得できるスキルにも将来性があります。
Webマーケティングを学んで実践すると、以下のスキルを習得できます。
- 顧客ニーズを正しく理解するスキル
- 顧客ニーズに対して適切な解決策(製品やサービス)を企画し提供するスキル
- 製品やサービスをターゲット顧客に広告宣伝できるスキル
- 顧客の反応を見て、製品やサービスを改善するスキル
これらのスキルは、Webマーケティングだけに使えるものではなく、商売をやる上での基本スキルです。
太古の昔からある商売でも、これらのスキルを持っている人が成功してきました。
Webを使うと顧客の行動を定量的に計測できるので、昔に比べてより正確な策を打てるようにはなっていますが、商売の基本原則は何も変わっていません。
現在に至るまでの不変の原則ということは、将来も変わらない原則として残り続けるということです。
つまり、一旦Webマーケティングのスキルを身につけると、時代の変化によって陳腐化するスキルはあるものの、商売の基本をおさえた価値の高い人材になれるのです。
価値の高いWebマーケターであるために必要となる3つのこと
いくら需要が拡大して、供給が不足していても、個人個人がWebマーケターとしての将来性があるかは別問題です。
では、将来性のある価値の高いWebマーケターになるためには、何をしておく必要があるのか?
大きくは、以下3つです。
- 最新のトレンドを掴み続ける
- ユニークなポジションを確立する
- 売上を稼ぐテクニックを身につける
それぞれ詳細を見ていきましょう。
最新のトレンドを掴み続ける
Webマーケティングの業界は、他の業界に比べて変化が激しいです。
たとえば、2000年代のWebマーケティングといえば、パソコン+インターネットでの集客がメインでしたが、今は誰もがスマホでどこからでもアクセスできる時代になっています。
SNSは、2010年代前半からTwitterやFacebookとともに急速に発展してきましたが、その後はInstagramやTiktokなどの新たなSNSが普及してきました。
GoogleのSEOは日々進化していて、数年前に効果のあったとされるSEO対策が、まったく効果のない手法になっていることもあります。
このように、ハードウェアやサービスの進化によって、トレンドが大きく変化していくのがWebマーケティングの業界です。
業界の変化が早いので、常にトレンドを追いかけることで、時代にマッチしたマーケターとして生き残られるでしょう。
そうすれば、AI・機械学習など最新テクノロジーに代替されない人材であり続けることもできます。
ユニークなポジションを確立する
将来性のあるWebマーケターになるためには、Webマーケターの中でユニークなポジションを確立することも重要です。
わかりやすい例が業界に特化したWebマーケターです。
たとえば、B2Bのソフトウェアサービスに特化したWebマーケターや、アパレルの販促に強いWebマーケターなどは、業界・業種に特化したWebマーケターと言えます。
業界に特化すると、Webマーケターとしての知識・スキルだけでなく、その業界特有の知識・スキルも身につくので、業界の中で重宝される可能性が高くなります。
私も、業界を絞ってWebマーケティングの仕事を請け負っていますが、業界を絞ることで他社で得たノウハウを転用したり、単価を上げたりするのが容易になっていきます。
売上を稼ぐテクニックを身につける
Webマーケティングの最終ゴールは、会社の売上を伸ばすことです。
サラリーマンであれば勤務先の会社の売上になりますし、副業やフリーランスとして仕事を請け負う場合は、クライアントの売上になります。
サラリーマンとして転職する場合でも、クライアントから仕事を請け負う場合でも、価値が高いのは売上・利益を伸ばせる人材です。
そのためには、売上を伸ばすテクニックを磨く努力を怠らず、そのテクニックを別の会社にも適用できる再現性のあるスキルとして整理しておく必要があります。
まとめ
以上、Webマーケティングの将来についての解説でした。
- Webマーケティングは、最新技術によって手法は変わっていく可能性はあるが、インターネットが存在する限りなくなるような仕事ではない。
- Webマーケティングに将来性がある理由としては、Webマーケティングの需要は今後も拡大すること、Webマーケターの供給は不足していること、Webマーケティングは商売の普遍的なスキルであることが挙げられる。
- 将来性のあるWebマーケターであり続けるのに必要なこととして、最新のトレンドを掴み続けること、ユニークなポジションを確立すること、売上を稼ぐテクニックを身につけることが挙げられる。
なお、初心者がWebマーケティングを学ぶ方法には、独学か、スクールの受講があります。
独学の場合は、本やブログ運営などを通して学んでいくことになります。
関連記事:初心者がWebマーケティングを独学【3つの勉強方法】
スクールの場合、スクールごとに特徴が異なるので、自分に合ったスクール探しが大事になってきます。
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