ネット上では「動画編集の仕事には将来性がない」などと言われることも多いですが、そのようなことはありません。
動画編集者には将来性はあります。
この記事では、動画編集の将来性がある理由を3つの観点から解説していきます。
動画編集に将来性がある3つの理由
動画編集に将来性がある理由を需要、供給、スキルの3つの観点から解説していきます。
- 動画編集の需要は今後も拡大するから【なくなることはない】
- 動画編集者の供給は不足しているから
- 動画編集は将来できて当たり前のスキルになるから
それぞれ詳細を見ていきましょう。
動画編集の需要は今後も拡大するから
動画編集市場の規模は、今後も拡大すると予測されています。
たとえば、サイバーエージェントは、動画広告の市場規模が毎年1,000億円ずつ拡大してと予測しています。
一方で、クラウドソーシング大手のクラウドワークスは、クラウドワークス内での動画制作発注者の数が2020年から急激に伸びていると発表しています。
たしかに動画編集者の新規参入は増えていますが、市場もあわせて伸びているので、一般論から言えば十分に稼げる余地のある市場です。
動画編集者の供給は不足しているから
動画編集者の供給はまだまだ不足しています。
たしかに、WebマーケティングやWebデザインなどのスキルに比べると、動画編集は誰にでもやりやすいスキルではありますが、それでも動画編集の外注先を探している会社は山のようにあります。
ただし、あとから解説しますが、単に「動画編集できます」というだけでは、稼げない動画編集者になってしまうので、ユニークなポイントを持っておく必要があるでしょう。
動画編集は将来できて当たり前のスキルになるから
動画編集ソフトを使って動画編集するスキルは、やがて当たり前のスキルになっていくでしょう。
これは、かつてのWindowsのアプリ操作のスキルと似ています。
1990年代後半にWindowsが普及し始めた頃、ワード、エクセル、パワーポイントは、使えること自体が1つのスキルとして考えられていました。
ところが、近年ではそれらのソフトが使えるのは当たり前、むしろ使えないことがマイナスとさえ認識されています。
誰でも動画を作ってアップできる時代になると、将来的にはエクセルやパワーポイントなどと同様に、社会人としてできないことがマイナスになっていくと想定されます。
実際に動画編集ソフトの「Adobe Premiere Pro」は、直感的に動画を編集できるシステムになっていて、簡単な動画編集なら2-3日勉強すれば誰でもできるようになっています。
そういう意味では、今のうちに動画編集を学んでおくことで、少しでも優位に立てるようになりますし、将来教える側にも回れる可能性があります。
稼げる動画編集者が心がけるべき5つのこと
いくら需要が拡大して、供給が不足していても、個人個人にとって動画編集者が将来性のあるスキルかは別問題です。
では、将来性のある稼げる動画編集者になるためには、何をしておく必要があるのか?
大きくは、以下5つです。
- より上流の仕事をできるようにする
- ユニークなポジションを確立する
- 顧客の売上増に貢献できる提案スキルを身につける
- Web系のスキルを伸ばす
- AIなどの最新のトレンドを把握する
それぞれ詳細を見ていきましょう。
より上流の仕事をできるようにする
価値の高い動画編集者になるためには、より上流の仕事をできるようにしましょう。
たとえば、与えられた動画をカットしたり、テロップを入れたりする作業だけでは、誰でもできる作業になってしまい、付加価値が低く、結果として稼げない仕事になってしまいます。
しかし、同じカットやテロップを入れるにしても、企画段階から参画して、目的に沿ったカットやテロップを入れられるようになれば、付加価値は高まります。
さらに、動画コンテンツの企画や、より元請けに近いところで仕事を獲得できるようになれば、動かせる金額も大きくなるので、それだけ稼げる金額も大きくなります。
元請けとは、動画編集の大元の依頼主(クライアント)のことです。一方で、元請けから仕事を受ける行為は下請けとなります。
ユニークなポジションを確立する
動画編集者としてユニークなポジションを確立することで、付加価値をより高められます。
最もわかりやすい例が、業界や分野に専門特化した動画編集者になることです。
たとえば、「化粧品関連の動画編集が得意」とか、「工場のプロモーションビデオの編集が得意」など、「●●の分野なら私にお任せください」といえる動画編集者になってしまうのです。
「動画編集なら何でもできます」という人より、専門分野がある人の方が、相手から信頼されるようにもなるので、単価も高く取れるようになります。
顧客の売上増に貢献できる提案スキルを身につける
顧客の売上増に貢献できる提案をできるようになると、動画編集者としてさらに価値を上げられます。
そもそも、クライアントが動画編集を依頼する目的は、動画を作ることではなく、作った動画を活用して売上を上げることです。
「動画をこのようにすると、顧客の反応がよりよくなりますよ」という提案ができるようになれば、顧客からも喜ばれ、動画編集者としての稼ぎを増やす源にもなるのです。
Web系のスキルを伸ばす
元請けで仕事をしたり、顧客の売上アップの提案をしたりするには、基礎となるスキルが必要です。
たとえば、WebマーケティングやWebデザインのような、Web系のスキルを身につけることで動画編集の提案に幅を出せるようになるでしょう。
AIなどの最新のトレンドを把握する
動画編集に関する最新のトレンドを常に把握しておくことも重要です。
たとえば、近い将来AIが動画編集をできるようになるかもしれません。
「AIがやってくれるなら、人間はいらなくなるのでは?」
と考えてしまうかもしれませんが、むしろ逆です。
AIを上手に活用して、1日にできる動画編集作業が、AIによって2倍、3倍となれば、それだけ動画編集を受注できる機会が増えます。
ソフトの世界は、日々進歩していくので、最新トレンドを把握してスキルとして身につけることで、より稼げる動画編集者になっていくのです。
一歩先行く動画編集者になるにはスクール通いもあり
動画編集は独学でも十分に学習可能です。
実際に、私のまわりでも独学で動画編集を学んで仕事に活用しているは少なくありません。
もっと詳しく>>初心者が動画編集を独学【何から?】
しかし、一歩先行く動画編集者になるなら、動画編集スクールに通うのもありです。
動画編集スクールだと、単に動画編集のスキルを学ぶだけでなく、提案・営業テクニックまでカリキュラムに入っているところも少なくないからです。
たとえば、以下の動画編集スクールであれば、完全オンラインで学習を完結できます。
DMM WEBCAMP ※無料相談あり | 169,800円(4週間)~:DMMグループのWeb系スクール。 |
デジハク ※無料説明会あり | 128,000円(60日)~:講師がマンツーマンサポート、24時間可能なチャット質問など手厚いサポートのスクール |
studio US(スタジオアス) | 55,000~99,000円(2ヶ月~):映像制作プロダクションが運営する動画編集スクール |
講座を買いきって、あとは自分のペースで視聴しながら勉強したい方には、以下のような安価なスクールもおすすめです。
デイトラ | 99,800円:SNSの企画から始まったスクール「デイトラ」の動画編集コース |
クリエイターズジャパン | 79,800円:オンラインサロンと、動画編集案件の斡旋・紹介サポートがある講座 |
MovieHacks(ムービーハックス) | 69,800円:卒業生限定のお仕事案内所による案件の斡旋サポートがある講座 |
動画編集の将来性に関して:よくある質問
動画編集はオワコンでは?
動画編集がオワコンになることはありません。
20年以上前からあるエクセルやワードですらオワコンにはならず、今でも現役のスキルとして活用できます。
ただし、参入者が増えれば、「操作ができます」というレベルだとオワコンになるので、記事内で書いたようにオワコンにならないようにスキルアップをしていく必要はあるでしょう。
関連記事:動画編集は稼げない?やめとけ?【稼ぐのに必要なこと】
AIの発達で動画編集者は淘汰されるのでは?
いくらAIが発達しても、すべてのことをAIでできるわけではありません。
ただし、動画編集者としてAIを使いこなせるスキルは必要となってくるかもしれません。
AI=脅威とはなりませんが、AIのトレンドを学ばないでいると、やがて稼げない動画編集者になる未来はあり得るでしょう。
まとめ
動画編集者の将来性について解説しました。
- 動画編集には、動画編集の需要は今後も拡大する、動画編集者の供給は不足している、動画編集は将来できて当たり前のスキルになるなどの理由から、将来性のある仕事といえる。
- 動画編集者としてより付加価値を高めるなら、より上流の仕事をできるようにする、ユニークなポジションを確立する、顧客の売上増に貢献できる提案スキルを身につける、Web系のスキルを伸ばす、AIなどの最新のトレンドを把握するなどが大事。単に動画編集のスキルだけにとどまらず、顧客にとっての価値を高める意識が重要。
コメント