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【おすすめ】行動経済学の本7選

この記事では、おすすめのビジネス書の中からマーケティングに関するおすすめ本を7冊紹介します。

▼この記事で紹介している本▼

予想どおりに不合理ー行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」サクッとわかるビジネス教養ー行動経済学
トリガー人を動かす行動経済学26の切り口ビジネスデザインのための行動経済学ノート
なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」行動経済学の使い方
行動経済学入門ー基礎から応用までまるわかり

この記事で紹介する本がおすすめの人

  • 行動経済学の基礎を学びたい
  • セールスやマーケティングの力を伸ばしたい
  • 円滑な人間関係を築けるようになりたい
目次

行動経済学とは

行動経済学とは、人間の心理や感情といった側面によって引き起こされる行動をベースにした経済学のことです。

一般的な経済学では、市場に参加している人の行動が合理的であることを前提にしていますが、行動経済学では合理性よりも人間の心理に着目しています。

たとえば、利得よりも損失を過大評価するプロスペクト理論や、数字の見せ方1つで印象が変わるテクニックであるフレーミングなどは、行動経済学でよく言われるフレームワークです。

行動経済学を学ぶことで、顧客の立場に立って顧客心理を考える力が身につきます。

そうした力は、消費者向けの商品を販売する場合はもちろん、B2Bビジネスや、社内での根回しや調整といった場面にも活用できるものです。

行動経済学のおすすめ本7選

ここからは、行動経済学を学ぶのにおすすめの本を紹介していきます。

予想どおりに不合理ー行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

デューク大学教授で、行動経済学研究の第一人者とも言われるダン・アリエリー氏によって書かれた行動経済学の本です。

1セントのアスピリンを飲んでもアスピリンを飲んでも治らなかったのに、50セントのアスピリンだと頭痛が嘘のように消えてしまうのはなぜだろう。

予想どおりに不合理より引用

本書は、冒頭で投げかけられるこんな疑問に答えることを始めとして、人間の認知バイアスによって起こる不合理な行動について解説しています。

本書で解説されている事例

  • 無償の頼まれごとは頑張ってやるのに、報酬が具体化するとモチベーションが下がってしまう
  • 無料の特典を得るために、ついでに必要のないものまで買ってしまう(アマゾンの送料を無料にするために1品余分に買ってしまったり、3年間無料でオイル交換する特典がついた車をつい買ってしまったりする)

なお、本書は耳で聴く読書「Amazon Audible」の対象にもなっています。

Amazon Audibleで聴く

サクッとわかるビジネス教養ー行動経済学

東京大学大学院の教授である阿部誠氏によって書かれた行動経済学の本です。

「サクッとわかる」の名のとおり、図解、マンガを交えて行動経済学の要諦をまとめています。

本書では特に「ヒューリスティック」(人間の意思決定を手助けする思考プロセス)、「プロスペクト理論」(利得よりも損失を過大評価する心理)、「ナッジ理論」(強要ではなく、自然な形で行動変容を促すための理論)を重点的に解説。

第4章では、行動経済学のマーケティングでの成功事例として、

  • 手軽に作れるパンケーキミックスを面倒な手作りに変えたら売れ出した
  • 1,980円と2,000円の間に存在するとてつもない壁

などを紹介しています。

第6章では、「こちらにとって都合のよい選択をしてもらう」、「面倒な仕事を同僚に手伝ってもらう」など、ビジネス全般での活用事例を紹介。

最後は、自分をナッジする方法論も解説しています。

行動経済学の骨格となる理論を図解付きでざっくり学びたいと思う方におすすめです。

トリガー人を動かす行動経済学26の切り口

本書では、行動経済学を以下26個の切り口で再整理。

  • 効率良く「好感認知」をつくるための5つの切り口
  • 新たなニーズを創るための7つの切り口
  • 魅力的なものに見せるための5つの切り口
  • 購入ストレスを低減するための4つの切り口
  • 自然に継続させるための5つの切り口

行動経済学を網羅的にまとめるのではなく、「それとわかるデザインにする」「強力パートナーに乗る」など、実際のビジネスの場面ごとに適用できる理論を解説しています。

そして、単に場面を整理するだけでなく、どのような前提条件ならその理論が有効なのか、他に転用できる場面はないかといった観点でもまとめられています。

さらに、本書の最後には、家庭用ミニロボットを題材に行動経済学を応用する方法を以下5つの検討ステップに沿って解説しています。

  • 前提条件の整理
  • 顧客価値の掘り起こし
  • 阻害要因の探索
  • 26の切り口を使ったアイデア導出
  • アイデアの絞り込みと精緻化

「行動経済学の理論はわかったけど、実践への応用がピンと来ない」という方にとっては、行動経済学の理解を深めるのにうってつけの一冊と言えるでしょう。

ビジネスデザインのための行動経済学ノート

富士通でアシスタントデザインディレクターとして、IT・医療・モビリティなどの分野でリサーチや戦略立案に携わった中島氏による行動経済学の本です。

行動経済学の基本的な理論である「ビア効果」、「バンドワゴン効果」、「ハーディング効果」などを含む8つのバイアスと、4つのナッジについてデザイナーらしく図解を交えながら解説。

それぞれの理論をデザインやUI(ユーザーインターフェイス)、UX(顧客体験)にどのように落とし込むかまで考察しています。

なお、中島氏のnoteでは、行動経済学を含めたデザイン、UI、UXについての記事を読むことができます。

なんで、その価格で売れちゃうの? 行動経済学でわかる「値づけの科学」

本書では、売れる値づけの裏にある「ついお金を払いたくなる」仕掛けを行動経済学観点でまとめています。

  • 水道水よりも1,000倍も高いミネラルウォーター買う人
  • 100円均一と似たものを1,000円で売っているスーパーで買う人

どれちらも一見すると不合理な行動であるにもかかわらず、そこにはついつい買ってしまう理由があります。

行動経済学の使い方

本書は、行動経済学を実践でどのように使うか?ということに主眼を置いて一冊です。

行動経済学の中でも、特に2017年にノーベル賞を受賞した理論である「ナッジ理論」(強要ではなく、自然な形で行動変容を促すための理論)を実践の中でどのように使うか?に力点を置いています。

著者の大竹氏は、大阪大学の特任教授でツイッターアカウント(@fohtake)でも、積極的に発信をしています。

行動経済学入門ー基礎から応用までまるわかり

本書は、大学生向けの教科書として利用されている行動経済学の入門書です。

他の本に比べると、行動経済学における理論やフレームワークを網羅的、体系的にまとめてあるのが特徴です。

行動経済学の全容に対して、万遍なく知識を得ておきたいという思う方におすすめです。

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